2024 中学受験 首都圏難関校 合格者インタビュー

Hさん

吉祥女子中学校
市川中学校
浦和明の星女子中学校
水戸一高附属中学校
江戸川学園取手中学校(A特待)

Kくん

市川中学校
東邦大東邦中学校
水戸一高附属中学校
江戸川学園取手中学校

Nさん

鴎友学園女子中学校
昭和学院秀英中学校
水戸一高附属中学校
江戸川学園取手中学校
茨城大学附属中学校

INTERVIEW

2024年度入試でも、水戸アカデミーからは多くの難関高、名門校へ合格者を出すことができました。今回は、その中でも首都圏難関校へチャレンジし、見事合格を勝ち取った3人の先輩たちから話を聞かせてもらいました。

Q
首都圏難関校を受験しようとしたきっかけは?
最初は首都圏の中学を受験することに前向きではありませんでした。でも、県内の中学よりも難しい中学がたくさんあって、自分の力がどのくらい通用するのか試したくなり、首都圏も受験することにしました。
わたしの場合は、最初に最難関校を勧められました。ただ、そこだけを受験するのではなく、受かりやすくするために、他の中学も受験することにしました。Nさんと同じように、自分の力試しの部分が大きかったです。
僕も同じです。入塾した頃は、首都圏受験は考えていませんでした。みんなや先生と受験の話をしていくうちに、難しい中学も受験してみようかと思い始めました。
Q
では、実際にどのようにして受験校を決めたのか?
まずは自分の成績から判断し、結果が出せそうな中学と、チャレンジする中学を探しました。また、学校までの距離や科目ごとの配点等も調べました。僕は理科・社会が得意だったので、理科・社会の配点が高い中学を選びました。
わたしの場合は、例えば女子校だったら、「理系教育に力を入れている」などの指導方針が同じような中学を受験校にしました。おそらく他の受験生も同じような受験パターンを組んでくると思ったし、その子たちと最後まで勝負しよう!って。また、1月に合格が取れそうな中学をいくつか受験して、2月入試に向けて弾みをつけられるようにしました。
わたしも合不合判定テスト*の結果から、合格できそうな中学と、挑戦する中学を選びました。挑戦する中学は校風などを調べて自分で決めました。

合不合判定テスト:小学6年生が受ける年6回の総合テスト。夏休み以降は合不合判定テストの結果により週テストのコースが判定される。

入塾当時は首都圏受験までは考えていなかった、というところは全員共通でした。ただ、選択肢の多い首都圏の学校からの受験校選びには、それぞれの考えがあったようです。では、実際に受験した首都圏入試はどのようなものだったのでしょうか。

水戸アカデミー
Q
首都圏と県内の受験では、色々と異なる点が多かったと思うが?
規模は全く異なりました。県内の中学と比べて人数が多くて、最初はとても緊張しました。
わたしもです。自分だけ遠方から来ているのかな?って不安になりました。でも、これまでやってきたことを思い出して、「大丈夫!」と自分を奮い立たせました。
Q
受験生の雰囲気も異なっていたのか?

上には上がいる。
ということを見せつけられた。

それも全然違いました。受験生と保護者の会話が聞こえてくるのですが、女子学院とか桜蔭とか普通に出てきて焦りました。また、都内大手の進学塾の生徒たちが揃いのアイテムを持ってきたりすると、強敵かな?って横目でチラチラ見てました。
でも、教室に入って他の受験生が、わたしたちと同じテキストを使っていたりすると、勝負ができそうな気がしました。「同じテキストなら私の勝ち!」って勝手に思い込んで。
やはり、それなりの覚悟で受験しに行くので、負けたくないという気持ちは強かったです。
そうそう。闘争心は刺激されたかも。試験前に各中学の前で自分の写真を撮っておいたのですが、都内の中学のときは表情がすごく厳しくなっていてびっくりしました。

会場の規模や雰囲気に圧倒されながらも戦い抜き、合格を勝ち取った経験は本当に大きなものだったと思います。それでは、首都圏入試に先立って受験した、県立中(水戸一高附属中)はどうだったでしょうか。

水戸アカデミー
Q
1月に水戸一高附属中を受験したが、その時の感想はどうか?
都内の合格を目指して勉強してきたので、水戸一高附属中はその途中という気持ちでした。だからかもしれませんが、当日はそれほど緊張せず試験を受けることができました。
わたしも似たような感じでした。ここでトップを取るくらいじゃないと、難関校なんて無理と思っていました。他の受験生に負けるわけはない、と自分に言い聞かせて試験に臨みました。
ただ面接が不安でした。他の私立中学では面接はないですし、面接がいちばん緊張しました。首都圏は面接がないので、そこだけは楽だったかな。

高い目標をもって勉強してきたことが、当日の気持ちの余裕につながったようです。さて、長く続いた受験勉強を振り返って、いま、反省していることはあるでしょうか。

水戸アカデミー
Q
反省点または改善点は?
受験勉強をしたことで、自分に自信がつきましたが、振り返ってみると、まだまだ勉強不足だったと思います。もっと頑張って、さらに難しい中学も狙えば良かったと思っています。
わたしは受験の前日と当日で失敗したなと思ったことがありました。受験間近だとわたしも家族もピリピリしたところがあって、移動中もちょっとしたことで言い合いになったりしました。あの時間をもう少し穏やかに過ごせば良かったと思っています。
わたしも似たような経験をしました。仕方ないとは思うけど色々ストレスが溜まって家族に当たり散らしたり。今思うともう少し我慢できたかも。

もっとできたこと、しなければよかったこと、思いは様々のようですが、それも真剣だったからこそ。きっと、今後の成長のもとになるでしょう。では、志望校合格を勝ち取ったいま、これからの進路についてはどのように考えているのでしょうか。

水戸アカデミー
Q
大学受験への目標は?

将来の夢を真剣に探したい。

将来の夢がまだきちんと決まっていないので、大学も学部もイメージできていません。これから行った先の学校で、色々な勉強をして、やりたいことを探します。その上で大学や学部が決まってくると思います。
わたしは幼い頃に東北地方に住んでいたことがあったので、東北地方の大学も良いかなと思っています。ただ、これからどうなるかは全くわかりません。
自分がやりたいことにフィットした大学・学部に進めれば良いと思っています。偏差値レベルが高い大学に、ではなく、自分の将来に合う学部を探すつもりです。
大学の校風もあると思うけど、自分の夢がちゃんとあって、そこに行き着くような大学が良いです。
そうですね。自分が入る学部に力を入れてくれている大学とか。

これから進む新しいステージでどんな夢が見つかるのか、とても楽しみです。次は、水戸アカデミーへの通塾や塾での学習について教えてもらいました。

水戸アカデミー
Q
通塾について。期間は?
4年生になってからなので3年間通っていました。
わたしは2年半くらいかな?
わたしは5年生になる前の冬期講習からなので約2年です。
Q
その過去を振り返って思い出すことは?
最初に水戸アカデミーに来たときは、周りの生徒が優秀に見えておじけづきました。教室に入るのも緊張したぐらいです。
わたしも苦しい時期がありました。4年生の途中から入ったということもあり、入塾してすぐは厳しかったです。朝起きて勉強し、夜も遅くまでやっているのになかなか追いついた感じがしなくて。もうやめようかと思ったときもありましたが、それまでやってきたことも無駄になるのも嫌だったし、何より先生たちが大丈夫だと励ましてくれたので続けることができました。
僕も最初は大変でした。授業の内容が難しい上に進みも早かったので、ついていくのがやっとでした。大変なので目を背けてしまうこともありましたが、Nさん同様これまでやってきたことが無駄になるのが嫌だったので、最後は意地で頑張りました。
Q
四谷大塚のYT(週テスト*)は毎週のテストと、月に1回の組分けがあるが、そのシステムについてはどう思っていたか?
わたしは良いと思いました。組が変わるというのはモチベーションのひとつになっていました。
わたしも良かったと思っています。HPで自分の成績推移を見ることができるのですが、あのグラフが下がっていたりすると、次は頑張らないとなぁ・・・って。
テストの内容自体は、入試対策のひとつになると思います。ただ、実際の入試とは配点、難度、時間等の条件が異なるので、学校が絞れているのであれば、過去問をメインとした方が効果的だと感じました。
そうそう。合不合判定テストもそうだけど、偏差値はあくまでも目安で、そこでいくらハイスコアを出しても実際の入試では安心できないと思っていました。また、合格可能性を示す偏差値一覧もありますが、あれも問題の難度とずれることがあるので、やはり実際の過去問を見ないといけないですね。
あと、システムをちゃんと理解してから参加しないと痛い目にあいます。わたしはAからCに一気に上がったことがあって、そのときに問題のレベルが全然違って驚きました。生徒の層も変わるので、偏差値もすごいことになりました。最初にシステムがわかっていたらあんなにびっくりしなかったと思います。
僕もSに上がったときは大変な目にあいました。「こんな偏差値見たことない」って思ったことがしばしばありました。
Sは大変です。SとCは同じ問題が出たり、それほど大きく変わっていない気がしますが、受験者平均点がかなり違いました。ただ、Cだって維持するのは大変だと思います。どちらも上位の組なので偏差値も低く出ますが、あまり焦らない方が良いかと思います。
あとは、算数で一切記述がなかったのはちょっと残念でした。入試では良く問われることがあるので。組分けと合不合判定テストだけでも良いので、算数の記述を出して欲しかったです。
確かに。採点の基準とか目安を教えて欲しかった。模範解答があればそれも参考になるし。

週テスト:四谷大塚が実施する毎週行われるテスト。4〜5週に一度「組分けテスト」を行い、上位からS、C、B、Aの4つのコースに分かれる。コースにより週テストの問題が異なる。

Q
適性検査の対策はどうしたか?
記述力が必要だと思ったので、国語の演習問題集をやりこみました。ただ、首都圏の中学でも記述で答える問題はたくさん出るので、記述に関してはとくに適性検査に向けて対策したとは思っていません。
僕は12月に入ってから県立の過去問を一気に解きました。記述の問題はそれまでも解いていましたが、出題のタイプを知りたかったので、過去10年分くらいの適性検査を解いてみました。
わたしも11月までは4科の勉強がメインでした。12月に入ってから過去問や水戸一高附属中必勝クラス*のプリントを見直しました。

水戸一高附属中必勝クラス:4月から開講される県立適性検査に向けた対策講座。

一生懸命取り組んできた皆さんだからこその感想やアドバイスをたくさん聞くことができました。ではここで、受験全体を振り返ってもらいましょう。

水戸アカデミー
Q
全体を振り返って。
慌しかった印象です。1回目の入試の結果によって2回目を受験するかどうか決まったりするので、結果が出るまで日程も学校もわからない状態が大変でした。実際に2回目の入試で合格した中学もあったのですが、一度落ちているので「絶対合格する」という気持ちで受けました。
首都圏の中学は学校数が多いので、わたしは受験校がなかなか決められませんでした。11月にはだいたい決まったのですが、もう少し遅かったら過去問の対策等が難しかったかもしれません。
Q
県立対策と私立対策の割合はどのくらいだったか?
どうでしょう。11月くらいまでほとんど県立対策はしていなかったような・・・。直前は県立と私立を1:2くらいかな?
わたしは適性の対策はあまりやりませんでした。知識は色々な中学の過去問をこなすことで蓄えることができ、記述は普段のテスト等で訓練できたので。体感だと1:9くらいで私立対策のが多いかも。
僕も同感です。やっぱり首都圏の中学は過去問が難しいので、普段の勉強はそっちがメイン。難関校では記述の問題も多いし、適性検査はそれらに比べると易しく感じました。もちろん試験前は先ほど言ったように過去問で対策をしましたが、4 科の勉強をしっかりやった方が効果的な気がします。
Q
水戸一高附属中必勝クラスについて。受講することで効果を感じることはできたのか。

「首都圏を受ける」ということが自信になった。

それはあったと思います。記述は私立の対策にもなるし、やはりずっと続けていたから自信がつきました。
必勝クラスの問題のレベルは、実際の県立よりも難しく感じました(※ 水戸アカデミー注:実際、茨城県の適性検査よりもやや難しい)。そのおかげで当日の検査も余裕を持って挑むことができたと思っています。記述の問題もたくさん解いていたから、もし今年の問題に記述がもっと多くても対応できたと思います。
わたしもやって良かったと思います。最初の頃は思っていたよりも点数が低かったのですが、先生方が具体的なアドバイスをくれたので、徐々に点数が取れるようになりました。おかげで私立の記述にも役立ちました。
受講することで精神的にも安心できたので、受けた方が良いと思います。

色々な学校を受ける中で、各受験校の対策のバランスを上手くとっていたようです。それでは、これから受験を迎える後輩の皆さんへアドバイスです。

水戸アカデミー
Q
最後にこれから受験する小学生に一言。
とにかく上を目指すことだと思います。わたしもそうだったけど、届かないとしても目指すべき。仮にそこまで届かなかったとしても、必ず成績は伸びています。ですので、水戸一高附属中を目指すのではなくて、さらに上を目標にすれば合格する可能性も高くなると思います。もし進学しないとしても首都圏難関校を受験するのは良いかも。
僕は後半の偏差値が芳しくなかったのですが、そこで一喜一憂せず、自分を信じて前向きに勉強しました。
わたしは、テストのときに「自分がいちばん!」と言い聞かせてきました。自信を持って挑むことで緊張せずにテストを受けることができますよ。
自信を持つこともそうだけど、自分より上がたくさんいることを意識するのも大事だと思います。もっと頑張ろう!というモチベーションになります。
僕も同感です。目標を高くすることで成長できると思いました。

高い目標を持ち、くじけそうになりながらも見事合格をつかみ取った皆さんの言葉には、誰よりも説得力があり、自信と達成感にあふれていました。これから、ますます成長し、活躍していってくれることでしょう。これから受験を迎える皆さんも、ぜひ後に続いてほしいと思います。

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