高校入試において高い合格実績を誇る進学塾早稲田アカデミーの選抜クラスである「特訓クラス」と同じ基準で編成される、水戸アカデミー中学部の最上位クラス「早稲アカ特訓クラス」。このクラスから首都圏難関高へ挑戦し、見事に合格を勝ち取った3 人に集まってもらい、話を聞きました。
- 私は中学受験をしたいという思いが強くあり塾を探していましたが、仲の良い友達が皆通っている水戸アカデミーに決めました。家から通塾しやすい立地であったのも理由です。入塾したのは小学5 年生の6 月頃です。
- 僕は小学5年生の秋頃に入塾し、中学受験を経て一旦退塾しましたが、中学校での勉強がなかなか思うように進まなかったので、再び水戸アカデミーの門を叩きました。復塾したのは中学1年生の夏期講習の時です。
- 私は元々近所にある別の塾に通っていましたが、そこで中学受験を勧められたのがきっかけです。大手の塾の中でも合格実績が素晴らしい水戸アカデミーに決めました。入塾したのは小学5年生の9月頃です。
- 中学受験時にお世話になっていた先生から早稲アカ特訓クラスを勧められ、応用的な内容を学んでいくうちに首都圏受験に挑戦してみたいと思い始めたのがきっかけです。首都圏の学校への進学は全く考えていませんでしたが、自分の実力がどこまで通用するのかを試してみたい思いがありました。
- 私は幼稚園から中学校まで一貫校に通っていたので、今までとは異なる環境に飛び込んで様々なことを経験してみたいと思っていました。中学受験では第一志望の学校に不合格になってしまいましたが、新たな環境に身を置きたいという思いは変わらなかったので、首都圏入試に臨む決意を固めました。私の将来の夢として、医療関係の仕事か法曹関係の仕事に就きたいと思っているので、大学の合格実績や自身の将来につながる高校を選んで受験しました。
- 国立の学校に漠然と憧れがありました。また、入試問題の形式も考慮しました。私は文章を書くことが得意だったので、その点で周りの受験生と差をつけることができると思い、記述量が多い入試問題を出題する学校を選びました。首都圏入試の合格を知った後に、首都圏に進学することも一瞬頭をよぎりましたが、中学受験のリベンジを果たすべく今まで水戸一高を目指して勉強してきたので、第一志望は水戸一高を貫き通しました。
- 英語の長文問題では内容を理解して読み進めることが難しく、苦戦しました。英作文などの自分で学習するのが難しい分野は先生に添削していただきました。また、直前期に解いた過去問では今まで知らなかった理科や社会の細かい知識が出てきて焦りましたが、こまめに復習し着実に自分のものにしていきました。中学3年生の秋ごろは県立入試対策を中心に行っていましたが、茨城県内の私立入試の終了後は首都圏入試対策に特化した学習を徹底的に行いました。
- 僕の第一志望はあくまで水戸一高だったので、県立入試対策と首都圏入試対策の両立に苦労しました。ただ、科目によっては首都圏入試対策が県立入試対策につながるものもあったので、勉強の割合は首都圏入試対策の方に重きを置いていたような気がします。
- 入試問題の質が県立入試とは全く異なり、特に英語と数学は苦労しました。英語は覚えなければならない英単語の量も膨大で、英文法も高校で学習する内容が当然のように出題されていました。中学3年生になってからは勉強量も格段に増え、日々の授業についていくのに精一杯でした。
自分の実力を試すため、実際の進学を考えて、憧れの学校へ挑戦するため――。首都圏の高校を受験した背景はそれぞれ違いますが、3人とも自分の進路に対して真剣に考え、強い意志をもって勉強に取り組んだようです。それでは、3人が実際に体験した首都圏入試はどのようなものだったのでしょうか。

- 私は中学3年生の8月に早稲田アカデミー主催の夏期集中特訓に参加しましたが、その際に一緒に勉強をした仲間が何人かいました。友達というわけではありませんでしたが、ともに合格を目指して頑張る仲間の姿に励まされ、絶対に合格しようという強い決意が芽生えました。本番の問題は、解いていて楽しいものが多かったです。様々な学校を受験しましたが、結果は非常に満足できるものでした。今後も中だるみをすることなく、この調子で勉強を続けることができたら良いと思います。
- 県内の入試とは異なり、首都圏入試は知り合いがどこにも見当たらない状況でした。しかし、そのような周囲の生徒のレベルを知りえない環境であったからこそ、あまり緊張せずに試験に臨むことができました。出来る限りのことはやったので、どのような結果であろうとも後悔はないだろうと思いました。各々の学校を受験するにあたって自分が目標にしていたコースなどに無事合格することができたので、受験結果にはとても満足しています。
- 応用的な内容を学習していなければ物足りなかったと思いますし、難易度の高い問題を数多く解く機会があったのは嬉しかったです。また、他のクラスにいたままだと気持ちに変な余裕ができてしまい、精神的にだらけてしまっていたと思います。早稲アカ特訓クラスでともに勉強した仲間たちは皆優秀で、彼らからたくさん剌激を受けることができたのも僕が最後まで勉強を頑張ることができた要因だと思います。
- 早稲アカ特訓クラスは他のクラスとは違い誰でも入室することができるクラスではなく、入室できるかどうか、そして入室した後その実力をキープすることができるかどうかは自分の実力次第なので、そのような緊張感があることはとても良かったと思います。
- 早稲アカ特訓クラスの生徒が受験するハイレベルテストや特訓選抜試験は、ただ何となく学校の勉強をこなしているだけでは全く手も足も出ないものでした。そのような難しいテストに対応するために、自分から勉強する習慣が自ずと身に着いたのは良かったことだと思います。全国の優秀な生徒たちと競い合い、自分よりもっと優秀な人がたくさんいることを認識することは、勉強を進めるうえで良い刺激になりました。
早稲アカ特訓クラスのハイレベルな内容に苦労した一方で、早稲アカ特訓クラスだからこそ得られたものも大きかったようです。さて、そんな3人にも反省していること、後悔していることはあるのでしょうか。入試を終えた今だからこそ、聞いてみました。

- 自ら進んで勉強する癖をつけておく必要があったと痛感しています。先生方から与えられたことはこなすことができましたが、それ以外の能動的な学習の時間や苦手科目に向き合う時間が少なかったように思います。
- 中学1年生の頃は中学受験の延長で勉強できていましたが、中学2年生になると学習内容が難しくなり、月例テストで思うように点数が取れず、勉強から遠ざかってしまった時もありました。今思い返すと、そこで粘り強く机に向かっていればと思いました。また、いろいろな勉強法を試した上で、自分に合った勉強法を確立することが大事だと思います。英単語の学習を例にとると、私は闇雲に書いて覚えるのではなくひたすら見て覚えましたし、英語の長文対策として洋書を読んでみたりしました。
- 苦手科目や単元に対して、もっと真摯に向き合うべきだったと思います。中学3年生になってから苦手分野に時間をたくさん割かなければならなくなってしまったので、勉強する内容に関して、自分の中で明確に優先順位をつけて取り組むべきだと痛感しました。また、過去問演習をする際には、学校のレベルに関係なく自分が解いた問題をしっかり復習をすることが大事だと思いました。油断大敵です。
- 中学受験よりも本気で取り組めた気がします。その分辛いこともたくさんありましたが、自分の弱点と向き合い、すぐに結果が出なくても自分を信じて挑戦し続けることの意義を実感することができました。
- 私は最後までテストの点数が安定せず、苦しい状況が続きました。そんな時でも、最後まで諦めずに勉強をし続けることができた精神力は、この先の人生で勉強以外の部分でも役に立つと思います。また、中学受験の時と比べると、自分の現状にきちんと向き合い、浮かび上がった弱点を克服するためにどのように行動するかを考えられるようになった点も、我ながら成長できた証だと思います。
- 僕は社会が中学受験の時から苦手で、その対策をせずに逃げてしまった結果、中学受験は失敗してしまいました。高校受験では自分が信頼している先生の存在が、苦手科目に向き合う良いきっかけになり、完全に克服したとは言えませんが、かなり点数が上がりました。本当に感謝しています。ありがとうございました。